正しい施工方法

塗膜を作るためにもう一つ大切なことがあります。それは決められた乾燥時間(インターバル)をしっかり守ることです。初めの方で紹介したように、塗料は塗膜になるものと塗膜にならないものの2種類に分類され、塗膜にならないものが揮発して固形化します。塗料がしっかり固まることができなかった場合、塗料が膨れてしまったり、早期に色あせしてしまうことにつながります。そのため、メーカーが各塗料に対し、乾燥時間(温度・湿度にも基準含む)の基準を設けているため、その基準に沿って工事を行う必要があります。

これら2つを守り、しっかりとした塗膜をつくることこそが、質の高い工事につながるのです。次章で上記2つが守られず、不具合を起こしてしまったケースを3つ紹介いたします。

 

2.しっかりとした塗膜が作れなかった際に起こる不具合

一章でお伝えしたとおり、しっかりとした塗膜を作るためには、正しい工程、正しい塗布量、正しい施工方法の3つを守り施工をしなければなりません。それらが守られない場合、これから紹介するような不具合が起こる可能が高まります。

 2-1.耐久年数10年なのに2年でチョーキング

チョーキングとは壁を触ると手に白い粉がつく現象のことで、塗料の顔料が表にむき出しの状態のことを言います。この現象が起こる原因は、塗料に含まれている樹脂が紫外線、雨、熱などの影響により劣化していき、どんどんやせていくことで、色などをつける役割の顔料と呼ばれるものがむき出しになってしまい、そこが表面で粉化してしまっています。

本来使わなければいけない量の塗料を使用していなかった場合、このような劣化のスピードが早く起こってしまうことがあります。

2-2.塗装して3年で退色

退色は、塗りたての頃よりも色が薄く、色あせて落ちてしまう現象のことです。原因は日光の紫外線で樹脂に守られた顔料がむき出しとなり、色素が紫外線によってだめになってしまうことにあります。チョーキング同様、基準塗布量を守っていなければこのような現象が早くに発生してしまうこともあります。

2-3.上塗り材の塗膜のひび割れ

塗布量がしっかり守られていなかったり、決められた乾燥工程と乾燥時間、温度などを守らずに次の工程に進んでしまうことがあると、写真のように塗膜自体がひび割れてしまったり、亀裂が生じたり、形成不良を起こしたりしてしまいます。

このような工事にならないように注意したいものですが、施工するのは業者なので消費者でできることは、基準を守った施工ができる業者を選ぶことなります。質の高い施工をしてくれる業者の選び方を次の章にてご紹介いたします。

 

3.基準塗布量を守る業者を選ぶ3つのポイント

塗装工事において業者選びはとても大切です。塗装工事は大きい買い物でありながら、契約時は未完成のものを購入することになるので、自分自身でしっかりしてくれる会社かどうかを見極めていく必要があるからです。工事を絶対成功させる鍵は、塗料がしっかり仕様書どおりに塗料を塗布できているかどうかです。ここでは、塗装工事で最も大切な「質の高い施工をしてくれる業者の選び方をご紹介いたします。

3-1.材料・施工費一式ではなく、施工費と塗料の缶数を表記しているか

 

見積書をもらったら材料と施工費が分けて詳細を記入されているか、材料が一式でなく必要な塗料量(kg)を満たすだけの塗料の入荷予定缶数で記入されているかどうかを確認しましょう。

見積書には金額明細が書かれてありますが、材料と施工費を一式で出されるケースがありますが、その場合、見積りの段階では塗料が何缶必要かが書かれていないので、正しい塗布量が確保してもらえるのかがわかりません。

そのため、契約前に自分の家の塗布面積(窓や玄関などの開口部を除いた塗装面の面積)には塗料が何缶必要かを明確にすることをおすすめします。

基準塗布量・・・メーカーが指定した1㎡あたりに塗らなければいけない塗料の量
塗布面積・・・窓や玄関などの開口部を除いた塗装面の面積

3-2.工程表を提示し無理なスケジュールになっていないか


工程表とは、工事の始まりから終わるまでに、いつどんな工事をするのかをスケジュールに落とした表のことです。各社形式は異なりますが、足場組み立て、高圧洗浄、屋根下塗り、中塗り、上塗りなど各工程の日程が記入されています。このように工事中のスケジュールをしっかり説明し提示してくれる会社へ依頼をしましょう。そして提示してもらったら、塗装工事の日数の根拠を説明してもらってください。

塗料には基準となる施工間隔があります。

これが守られないと、塗膜が完全に乾燥せず、塗膜が膨れてしまったり、はがれてしまったりする可能性にもつながってしまいます。しっかり施工間隔が考慮された施工スケジュールになっているのか、確認することをおすすめします。

3-3.検品、空缶写真の提示があるか

契約時の塗料の入荷缶数、実際の納品缶数、使用済みの空缶数を確認しましょう。契約時に依頼した塗料缶がすべて使い切られていれば、判断しやすいです。手間ではありますが、高い買い物ですので、しっかり確認することをお勧めします。

溶剤か水性など、塗料によって塗料が乾燥し・硬化するスピードは異なりますが、この施工間隔(塗り重ね乾燥時間、インターバル)も仕様どおりに塗布しなければしっかりとした塗膜をつくることはできません。

工程内・・・同じ塗料を2回塗り重ねる場合、置くべき間のこと。
工程間・・・異なる塗料を塗り重ねる場合に、置くべき間のこと。
最終養生・・・粘着テープによるマスキングを行っても問題ない程度に塗料の乾燥が進むまでの時間を指す。

【補足1:自分でできる!塗装工事に失敗しないためのチェックリスト】

□資格や専門知識のある住宅診断のプロが診断をしている
□屋根に上がり、屋根裏を見て漏水状況を診断してくれる
□必要に応じて塗装以外の方法も提案されている
□一式の見積もりではなく工事内容が詳細に記載されている
□塗装面積の根拠・算出方法が明確である
□メーカーが定めた規定塗布量に基づいて塗料の缶数が計算されている
□見積書において塗料代と工事代を分けて明記されている
□工事の工程表の提示がある
□工事の安全管理(ヘルメット・法律に準じた足場の設置)への説明が事前にある
□長期アフターフォローを実施するための体制が整っている

【補足2:必要な塗料の缶数の計算方法】

塗布量は各塗料のパンフレットに記載されている施工仕様(下図左面)を見れば簡単に計算はできます。


参考資料:アステックペイント シリコンフレックスⅡパンフレット(表・裏表紙)

——————————————————–

<条件>
外壁塗布面積:180㎡
使用塗料:シリコンフレックスⅡ(アステックペイント)
塗布量:0.25~0.35kg/㎡
荷姿:16kg

——————————————————–

この塗料は塗布量:0.25~0.35kg/㎡ですので、1缶の16kg÷0.25=64㎡ ~ 16kg÷0.35=45.7㎡となり、

1缶あたり45.7~64.0㎡塗ることが出来る塗料と言えます。

この範囲で必要な缶数を計算すると、施工するために必要な塗料の缶数は以下の通りです。

最低塗布量で施工する場合 180㎡÷45.7㎡=3.93=4缶
中間塗布量で施工する場合 180㎡÷52.85㎡=3.4缶
最高塗布量で施工する場合 180㎡÷60.0㎡=3.0缶

この物件では3缶~4缶の塗料缶をこの現場で使い切らないといけないという計算です。ぜひ参考にしてみてください。

 

まとめ

今回は、塗装工事を行うにあたって非常に重要となる塗膜の基礎知識と工事に失敗しないためのポイントをご紹介しました。塗膜は外壁や屋根そのものを雨や紫外線から守るの役割を担うもので、家を長持ちさせるために非常に重要なものです。

しかし、塗膜は、基準を満たした量の塗料が塗られていなければ、塗膜自体が長持ちをせず、せっかくかけた費用が無駄になってしまうこともあるのです。塗装工事は高いお買い物となりますので、決して業者に任せきりにせず、しっかり基礎知識を身につけて、良い業者を見つけていきましょう。

まずはご相談下さい!!
コロナ対策としてネットからの来店予約や、お電話でのお問い合わせも承っております🤗浜松 外壁塗装 屋根塗装

豊川市の皆様のお住いに関するお悩みや不安をお気軽にご相談ください!

豊川市の一般的なお家で外壁塗装ってどのくらい費用がかかるの?
外壁塗装の工期ってどのくらいがかかるの?
外壁塗装ってどのくらいの予算内で工事ができるの?
外壁塗装、塗り替えって必要なの?
塗り替えリフォームの時期はいつ?
豊川市では外壁塗装はどんな業者に任せたらいいの?
…こんな方は是非お越しください。

外壁塗装&屋根リフォームのご質問&ご相談は無料です!!
お気軽にご来場ください!どなたでもお越しいただけるお祭りです!

予約はこちらからもできます!⇒https://graffity-tosou.jp/showroom/

↑↑↑浜松店と共有の予約フォームになっております。豊川店に来場希望とコメント残して頂くとスムーズにご予約頂けます。

電話予約の方はコチラ!0533-95-3225

外壁塗装・屋根塗装・防水工事をお考えの方は豊川市のグラフィティーで、是非一度 ご相談ください(*^^*)

GRAFITYショールームのご案内

ショールームには体験キッドや実際に使われている材料など。
皆様が実際に見て触れて感じて頂けるものをご用意しております。

ご相談・お見積りはグラフィティーまで!

不安な点や、気になる事は今すぐ解消しましょう。

グラフィティーではご相談・現地調査・お見積り提出まで無料で承らせて頂きます。

GRAFITYの塗装ラインナップ☆彡

「外壁塗装・屋根塗装の価格を知っておきたい!」という方は、是非ご覧ください。

GRAFITYの施工事例♫

「外壁塗装・屋根塗装を依頼したいが、色のイメージが湧かない…」
そんな方には、カラーシュミレーションの前にこちらをご覧いただきたいです!

※今ならお見積り依頼キャンペーンで素敵なプレゼントがもらえるかも!?

愛知県豊川市の外壁塗装&屋根塗装専門店グラフィティー
本社

〒442-0857 愛知県豊川市八幡町字足洗6
TEL:0533-95-3225

浜松 外壁塗装 屋根塗装

静岡県浜松市の外壁塗装&屋根塗装専門店グラフィティー
浜松ショールーム

〒432-8068 静岡県浜松市西区太平台3丁目7-16

TEL:053-401-1874浜松 外壁塗装