おはようございます!
豊川市の外壁塗装・屋根塗装専門店のグラフィティーです。
今回は、外壁のチョーキング現象についてお話しさせていただきまs
♦︎外壁塗装のチョーキング現象の原因と補修方
1 チョーキング現象と
チョーキング現象とは、外壁塗装面の劣化現象の一つです。塗料に含まれている顔料が紫外線や熱、風雨などの自然現象により劣化し、チョークのような粉が出てきてしまう事を言います。
チョーキングしやすい箇所は、紫外線の影響を受けやすい日当たりの良い南側や、強い西日が当たる面、常に紫外線の影響を受けやすい2階、3階の壁や、日影が出来ないバルコニー等です。
粉の色は基本的には白いですが、外壁のお色に似たカラーの粉末が手に付着する場合、チョーキング現象である可能性が高いです。
手や服が触れた際に汚れるくらいで、見た目には特に影響がなさそうに見えますが、チョーキング現象が出たら外壁塗装を検討するサインと言われています。
理由は下記の通りです。
・カビやコケ、藻などが発生する原因になる
・塗料が持つ外壁を守る働きができない為、放置してしまうとクラック(ひび割れ)を起こす危険性がある
・放置し、クラック(ひび割れ)ができると、そのひび割れから壁の中に水が浸入し雨漏りの原因となる
余談ですが、雨漏りの原因は屋根よりも外壁からの割合の方が多いので、クラックが発生する前にチョーキング現象が出た時点で、プロに診断してもらう事をオススメします
2 チョーキング 現象の原因
■経年劣化
外壁や屋根は、室内とは違い、紫外線や雨、風、砂ぼこり等、毎日のように刺激を受けています。このように、常にダメージを受けている塗料の樹脂成分は、徐々に分解されて顔料が粉に戻ります。
特に、白色顔料(酸化チタン)が粉に戻って外壁の表面に現れる事が多いため、白い色や淡い色の壁で起こりやすいですが、濃い色の壁であればチョーキングが起きない訳ではありません。
クリヤー(クリア)塗料の場合、顔料を使用せずに作られているため、チョーキングは発生しません。しかし、他の塗料と同じように劣化はします。
■施工不良
本来あってはならないことですが、業者の施工不良によりチョーキングが発生する場合があります。
・高圧洗浄時の手順を間違えてしまった
・高圧洗浄、塗装を行った後、乾燥させる期間が不足していた
・下地処理の技術不足、不手際
・雨天時対応塗料ではないにも関わらず、塗装作業を行った
・塗料使用料の規定を守らなかった
・立地環境を考慮しない塗料を塗布した
「立地環境を考慮しない塗料を塗布した」について言うと、基本的には塗料は最低でも3~5年持ちます。しかし、「紫外線が特に強い地域」や「害が発生しやすい」、「近所にグラウンドがあり砂ぼこりにまみれやすい」、「常に日影になっているためカビ・コケ・藻が発生しやすい」等、周囲の環境に左右されます。
そのため、立地環境を考慮しないで、塗料を選ぶと予定よりも早く劣化することがあります。これを防ぐためには、地域の事をよく理解していて、的確な塗料を提案してくれる会社を選ぶことが重要となります。
3 チョーキング現象の確認方
■手で触って確認する
触ったら白い粉がつく、という方法がありますが、具体的には
・うっすらと手につく程度:そろそろ検討時期
・しっかりと手につく:できるだけ早めに塗装を行った方が良い
■水で濡れると変色する
雨等で濡れた時に、壁の色が普段と違うときも注意が必要です。防水効果が切れてきているため、壁が水をはじくことができず、吸い込み始めている状態です。
そのままにしておくと、吸い込み続けてしまい、雨漏りの原因や、建物自体の劣化を早める原因となるので、早めの対処が必要です
4 補修方法
代表的な補修方法は、新しく塗装することです。チョーキングが起こると、今の塗膜が機能していない状態なので、高圧洗浄で綺麗にしても根本的な解決にはなりません。
基本的に、業者に依頼して塗替えをオススメします。理由はいろいろとありますが、既に劣化している壁を、素人が高圧洗浄を行ったり、ブラシで擦って洗浄したりするのは、余計に壁を傷める結果になる可能性が高いからです。
補修方法の手順は下記のとおりです。
1.高圧洗浄
汚れが残ったまま、上から塗料を塗り重ねても、壁と塗料の間に隙間ができてしまい、すぐにはがれてしまったり、膨れの原因となるので、しっかりと洗浄を行います。
2.養生
余計なところを汚さないように、また、塗り際が綺麗になるように、養生を行います。
3.下地処理
ただ高圧洗浄を行い、塗料を塗るだけでは意味がありません。壁には細かいクラック(ひび割れ)や、シーリングの劣化も多々ある事でしょう。まずはそれらを丁寧に補修します。
4.足場架設
ハシゴでは事故の危険性が高いため、安定した足場を架設し、作業を行います。2階や3階も塗りやすくなります。
5.下塗り
中塗り材や上塗り材を壁に定着させるために、プライマーなどを使用して下塗り塗装を行います。他にも、下地によっては中塗り材、上塗り材を吸い込みすぎてしまう場合があるため、吸い込みすぎを防ぎ、上塗りの密着性を高めるために必要な作業です。
6.中塗り
中塗りは基本的に上塗りと同じ塗料を利用します。
7.上塗り
仕上げとなる大事な作業です。塗料には既定の量があり、その塗布量を守ることで、塗料の性能が発揮されます。
この塗の工程では、特に乾燥時間が重要となってきます。季節によって乾燥期間は全く違うため、その場その場での現場の判断が重要となります。この期間を守らないと、仕上がりに影響が出るだけではなく、性能自体を発揮できなくなったり、思ったよりも早くチョーキングが発生する原因となります。