♦︎外壁塗装の劣化症状
外壁塗装の劣化が気になっている方も少なくないでしょう。もしかすると、業者に外壁塗装の劣化を指摘されたことがきっかけで、外壁塗装の劣化について調べはじめたという方もいらっしゃるかもしれません。
外壁塗装は時間の経過とともに必ず劣化します。そして、外壁塗装の劣化を放置すると、雨漏りの発生リスクが高まるだけでなく、住まいの寿命を縮めてしまうこともあるため、早々の補修が必要となります。
1.外壁塗装の劣化原因は、太陽光と雨風
ずばり、外壁塗装の劣化原因の最たるものは、太陽光です。太陽光の「紫外線」と「熱」が日々じわじわと塗装(厳密にいうと塗料の樹脂)を破壊することで、劣化が進行します。そのため、太陽光のあたりやすい南面では紫外線による劣化が進行しやすい傾向にあります。また、雨風も外壁塗装の劣化原因の一つ。特に台風時の強い風や雨は、少なからず外壁塗装の劣化を進行させます。誤解のないようにお伝えしておきたいのは、外壁塗装は、時間の経過とともに上記の原因によって必ず劣化する、ということです。例外はありません。
外壁塗装の劣化が進行すると、塗装の防水機能はだんだんと失われ、雨水の浸入を許すようになります。雨水は徐々に住まい内部へと浸入し、次第に躯体を腐食させていきます。そして、最悪の場合、住まいの寿命を大きく縮めてしまうことも…。
こうした事態を防ぐためには、早々に劣化を見つけ、補修をする必要があります。
2.お住まいをチェック!補修が必要な外壁塗装の劣化症状例
外壁塗装の劣化は一定まで進行すると、劣化症状としてあらわれはじめます。この劣化症状を早めに見つけて、補修工事をすることが、住まいを長く持たせることにつながります。
[補修が必要な外壁塗装の劣化症状例]
●ひび割れ
幅0.3mm未満のひび割れの場合、しばらくは経過観察でも問題ありません。幅0.3㎜以上のひび割れが生じている場合は早々の補修が必要となります
●色あせ
●チョーキング(外壁を手で触ると、粉状のものが付着する状態)
●塗膜のはがれ
●錆(さび)の発生
●カビ・苔(こけ)・藻の発生
3.外壁塗装の劣化を見つけたら[診断]を受けるのが正解
2章にて劣化症状例をご紹介いたしましたが、「自身で見てみたけれど、よくわからない」という方も少なくないでしょう。場合によっては、「自身では劣化症状ではないだろうと判断したが、実は劣化症状だった…」ということもあるかもしれません。
そこで2章を参考に、劣化症状をチェックいただいた結果、少しでも「これは、劣化症状?」と思う箇所があった場合には、塗装業者の「診断」を受けることを強くオススメいたします(※塗装業者によっては、診断を“現場調査”もしくは“現調”と呼称している場合もあります)。
診断とは、プロの業者に外壁塗装の劣化症状を診てもらうことです。具体的には、「ひび割れがないか」「色あせている箇所がないか」「雨漏りが発生していないか」など、住まいを細かくチェックしてもらい、補修が必要か否か、(補修が必要な場合)補修工事をすべき時期、補修工事の内容、補修工事にかかる費用、今後のメンテナンス計画などを提案してもらう流れとなります。
ちなみに、診断をしたからといって、必ずしも補修工事をしなければならないということはありません。また、診断だけなら無料で対応してくれる業者も少なくないため、自分ではよくわからないという場合や、不安がある場合は、ひとまず業者に診てもらうというのも一つの手でしょう。