おはようございます!
豊川市の外壁塗装・屋根塗装専門店のグラフィティーです。
今回は、油性塗料についてお話しさせて頂きます。
外壁塗装をネットで調べると、塗料についての情報がたくさんあります。「水性塗料」「油性塗料」と出てきて、どう違うか悩むかもしれません。塗料は含まれる樹脂により名前と性質が変わります。シリコン塗料、フッ素塗料、など、含有された樹脂の名前がついてそれぞれの塗料になります。
さらにそれら塗料が油性と水性に分けられるのですが、実際のちがいがわかりにくいですよね。
今回は『油性塗料』についてを詳しく解説していきます。
1.油性塗料とはどんな塗料!?
1-1.油性塗料とは!?
油性塗料は主に『顔料』『樹脂』『硬化剤』『溶剤』で形成されていています。防汚性や遮熱性、強い耐久性など、特殊な機能があるのが特徴の塗料です。油性塗料に使用される溶剤は『有機溶剤』で、主にシンナーなどが使用されていています。
顔料 | 色を作り出す役割 |
樹脂 | 塗膜の元になる成分(シリコンやフッ素) |
添加剤 | 塗りやすくする成分 |
溶剤 | 全部の成分を溶かす成分 |
1-2.油性と水性塗料の違い
油性塗料が水性塗料と大きく違うのは使用される成分になり、顔料・樹脂・硬化剤・添加剤は油性塗料も水性塗料も同様です。油性塗料は有機溶剤を使うのに対し、水性塗料は『水』で形成されています。
そして溶剤は、塗料を塗装し乾燥させるときに揮発するので、油性塗料は有機溶剤の強烈な臭いがするのです。
すいせいと水性塗料はそこまで強い臭いはしません。
2.油性塗料のメリット
近年では、臭いが少ないことと取扱いやすさから水性塗料が流行ってきています。
油性塗料にも様々なメリットが存在するので順番に解説していきますね。
2-1.耐久性が高い
油性塗料は水性塗料よりも強い塗膜を形成します。そのため、外壁をしっかりと守れる耐久性になります。
耐久性が高いということは、長期間外壁を保護してくれるということです。もちろん、塗料に含まれている樹脂の耐用年数によっても異なりますが、しっかりと塗装を行えば、高耐久性な性質を活かすことができ、きれいな外観を維持することができます。
2-2.光沢性がある
油性塗料はきれいなツヤ感が特徴のひとつでもあります。
ツヤを維持する光沢性に優れているので、外壁塗装工事から年月が経っても外壁にツヤがあり美しさを保っています。
2-3.汚れがつきにくい
全く汚れがつかないわけではないですが、水性塗料と比較すると、汚れがつかない期間が長いです。
ある程度の年月が経過しても大きな汚れが目立つことがないのがうれしい特徴です。
2-4.乾燥が早い
油性塗料は水性塗料と比較しても乾燥が速いです。乾燥時間が短くてすむため、職人の作業の効率が上がります。
ただし、塗料に決められた乾燥時間をしっかりと守るのは必須です。乾燥時間が気になる場合は外壁塗装を依頼した業者にしっかり確認しておきましょう。
2-5.雨水に強い
油性塗料はとても強靭な塗膜を形成するので、雨水による被害を防ぐのに最適な塗料です。
しかも乾燥が速いため、曇っていても外壁塗装工事が可能です。ただし、雨天はやはり塗装工事ができません。
どれだけ高品質な塗料であっても雨が降っているときに塗装作業を進めることは有り得ません。仕上がりに様々な影響が出てしまうため、油性塗料であっても雨の日の塗装は無理なのです。
雨水に強い=雨が降っていてるときに塗装作業を進めても問題ないというわけではないので覚えておいてください。
3.油性塗料のデメリット
いくつかのメリットが存在しますが、近年では水性塗料が主流になってきた理由があります。それが油性塗料のデメリットとリンクしているかもしれません。
3-1.嫌な臭いがする
油性塗料は有機溶剤を使用するため、ペンキの臭いが強烈です。
乾燥時にも有機溶剤が揮発するため、有機溶剤の強い臭いがしてしまいます。
塗装工事をしている建物だけでなく、近隣にも臭いがしてしまうのでトラブルになることもあります。
3-2.金額が水性塗料よりやや高い
住宅に使われる塗料は、高品質で高耐久性な塗料ほど高額になります。
水性塗料より耐久性が高い油性塗料は、その分、塗装工事にかかる費用が高くなります。
しかし、水性塗料よりも大幅に金額が高い訳ではないので、外壁塗装工事にかける予算に少し余裕がある場合、耐久性の高い油性塗料も候補にいれていいと思います。
3-3.取り扱いが難しい
水性塗料は溶剤が水なため、使用したローラーや刷毛は水で洗うことができます。
その点、油性塗料の場合は溶剤が有機溶剤なので、引火性があり保管にも十分な注意が必要です。高温・多湿な環境、直射日光の当たる場所での保管は火事の原因にもなるので大変危険です。
再度、使用する可能性がある場合は、しっかりと密閉を。外気に触れてしまうと変色したり、塗料が固まってしまい使用できなくなります。
密閉する前は塗料の表面にシンナーを入れておきます。そうすることでシンナーが内蓋と同じ働きをし、塗料が劣化してしまうのを防いでくれます。
すこし取扱いがむずかしいのが油性塗料のデメリットかもしれません。
3-4.乾燥してしまうと中々落ちない
DIYでの塗装作業は、つい身体に塗料がついてしまうことがよくあります。
油性塗料の場合、1度ついてしまうとなかなか落ちません。
顏や手指についた場合はシンナーなどで落とさなくてはいけないので、付着しないよう慎重に取り扱ってください。