こんにちわ!
豊川市の外壁塗装・屋根塗装専門店のグラフィティーです。
今回は、無機塗料についてお話しさせていただきます。
♦︎外壁塗装で使われる無機塗料とは?

無機塗料は他の塗料と比べて、耐候性と耐用年数が高い優れた塗料です。しかし、無機塗料について間違った理解をしている人も少なくありません。この記事では、無機塗料の正確な定義や機能、メリット・デメリットについて詳しく解説。
1 有機塗料と無機塗料の違いとは
有機塗料とは一般的な塗料のことです。
アクリル、シリコン、フッ素塗料などが例としてあげられます。
有機塗料には樹脂成分(アクリル、シリコン、フッ素など)が入っており、樹脂によって塗料の性能やグレードが決まります。
また、樹脂が紫外線によって分解されることで、退色や変色などの劣化症状が発生します。
一方、無機塗料には樹脂成分が含まれておらず、ガラスなどの無機物が主成分となっています。
劣化の原因となる樹脂成分が含まれていない為、一般的な有機塗料と比べて高性能なのです。
2 無機有機ハイブリット塗料と呼ばれることも
「無機塗料は無機物を主成分としていて樹脂成分を含まない塗料」と上では書きましたが、正確に言うと少し違います。
無機物だけでは塗料としての粘着性を持たせることができない為、実際には樹脂などの有機物が配合されています。
こういった理由から、無機塗料のことを「無機有機ハイブリット塗料」「無機ハイブリット塗料」と呼ぶことも。
ここで注意が必要なのは、無機塗料において無機物と有機物の割合に明確な決まりがないということです。
繰り返しになりますが、有機物は樹脂成分を含んでおり劣化します。
いくら無機物が含まれていようが、有機物の割合が多くなってしまうと、それだけ劣化がしやすくなってしまうのです。
中には質の悪い無機塗料も存在するので、注意しましょう。
記事の後半で、オススメの無機塗料や大手メーカーも紹介するので、そちらも参考にしてみてください。
3 無機塗料のメリット・デメリットは?
あらためて、無機塗料のメリットについて紹介します。
また、他の塗料と同様、無機塗料にもデメリットがあります。
デメリットについてもしっかりと把握しましょう。
メリット
耐候性・耐用年数が高い
紫外線によって劣化する樹脂成分がほとんど含まれないので、耐候性に優れています。
それに伴い耐用年数も比較的長いです。
条件や商品によって様々なのですが、20年以上は一般的にもつとされています。
カビ・苔が発生しにくい
無機塗料を使用すると、カビや苔が発生しにくくなります。
理由は、カビや苔が栄養にして繁殖する有機物が含まれていないからです。
通気性や日当たりが悪く、外壁のカビや苔に悩んでいるといった方は、ぜひ無機塗料を検討してみてください。
汚れにくくセルフクリーニング機能がある
無機塗料は、ホコリなどの汚れがつきにくい効果があります。
これは静電気が発生しにくいからです。
また、外壁に汚れが付着しても、雨水で洗い流されます。
これは無機塗料が親水性に優れているからです。
親水性とは、水を弾くのではなく水を馴染ませる性能のこと。
雨が降れば、外壁と汚れの間に雨水が入り汚れと一緒に洗い落ちてくれます。
不燃性がある
無機塗料は鉱物などの無機物を主成分としているので、燃えにくいです。
しかし、有機物なども含んでいるので、まったく燃えないという訳ではありません。
デメリット
価格が高い
やはり、他の塗料と比べて圧倒的に価格が高いのはデメリットの1つでしょう。
しかし、耐用年数も長いのでコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。
外壁の塗装工事の回数を減らしたい方にはオススメです。
ヒビ割れがしやすい
無機塗料でできた塗膜(塗装の膜)は、ヒビ割れしやすいです。
無機物が主成分のため非常に硬い塗膜となってしまい、外壁にヒビが入ってしまうと一緒に塗膜もヒビ割れてしまいます。
ヒビが入りやすい外壁には向いていないかもしれません。
扱いが難しく職人の技術に左右される
無機塗料だけでなく高額な塗料全てに当てはまることですが、技術ある職人がきちんとした手順で塗装を行わなければ、期待通りの効果は見込めません。
20年以上の耐久性をもつはずの塗料が5年以内に剥がれてしまう、というようなこともあり得ます。
期待通りの効果を得るためにも、外壁塗装の業者選びも大切にしましょう。
再塗装が難しい場合がある
無機塗料の塗膜には、汚れが付着しにくいというメリットがあることは上で紹介しました。
しかし、これがデメリットになる場合もあります。
無機塗料の上から新しい塗料を塗り直そうとすると、新しい塗料が密着しにくく剥がれやすくなってしまうことがあるのです。
無機塗料の上から再塗装することは難しい場合もある、と覚えておきましょう。
ツヤ消しができない
外壁のツヤに関しては、意見が分かれるところです。
ツヤ有りの方が「キレイ」「新築みたい」と言う方もいれば、「安っぽい」「反射しすぎる」と良く思われない方もいらっしゃいます。
無機塗料に関しては、基本的にはツヤを消すことができません。
できたとしても、調整して3〜5分艶までのようです。
調整しすぎると塗りムラができるなどして機能が失われてしまう恐れがあります。