こんばんわ!
豊川市の外壁塗装・屋根塗装専門店のグラフィティーです。
今回は、軒天の塗装についてお話しさせていただきます。
♦︎軒天の塗装について

「軒下から上を見上げると軒天が汚れていた…自分で塗装して大丈夫かな?」
「軒天の塗装方法が知りたい!」
軒天は普段こそ目にしない場所ですが、住宅を建てて15年ほど経過すると思いの外汚れている場所でもあります。しかし高所に位置することから、塗装をするにしても困難が伴います。
1 軒天とは
はじめに軒天についての一般知識を確認します。「汚れているだけならば塗装は必ずしも必要ないのではないか」という考えもあるでしょうが、軒天の状態によっては放置することで事後的に大規模な修繕を必要とする場合があります。塗装には表面を保護する役割もあるため、適切な時期にメンテンナンスとしての塗装をする必要があるのです。
軒天はここ
軒天という言葉は必ずしも一般的に使われているものではありません。軒天は軒下に入って見上げた際に目に入る屋根の裏側(天井)です。
普段は目にすることがほとんどない場所でしょう。軒天には以下のような役割があります。
・住宅の外観を美しく整える
・火災時の延焼を防ぐ
・天井裏の換気
それこそ普段は気にすることのない機能ばかりですが、例えば軒天に雨漏りと思われる染みがひろがっているような場合は、天井裏の換気が十分にできていない恐れがあります。軒天だからとあなどっていると、住宅全体に悪影響を及ぼすサインを見逃すことになるのです。
また冒頭で触れたとおり、塗装は軒天の表面をコーティングする役割を持っています。そしてコーティングは経年劣化により剥がれていくものです。そのため定期的にチェックし、必要であればメンテナンスとして塗装をすべきなのです。
2 軒天の塗装方法
ここからは軒天の塗装方法をみていきましょう。塗装自体は素人であっても手順を守ることで行うことはできます。しかし高所作業となる点には十分に注意が必要です。
軒天の塗装に必要な道具
まずは軒天の塗装に必要な道具をみていきましょう。
刷毛・ローラー・・・刷毛は大きいサイズと小さいサイズを用意
マスキングテープ、マスカー・・・養生に使う。細かい部部はマスキングテープ、
広い範囲はマスカーを使う。
サンドペーパー・・・軒天の汚れを削り取るために使う。
下塗り塗料・・・軒天と仕上げ塗料の密着性を高めるためにつかう。
軒天の塗装には上記のものが最低限必要となります。ただし、軒天はいわば屋根の裏側になるため非常に高い位置にあります。そのため素人がはしごをかけて作業をするのは非常に危険な行為となります。一般的な二階建ての住宅であっても地面から軒天までの距離は約6メートルほどあります。
この高さから落下すると命にかかわります。そのため地面にはしごを立てて軒天を塗装するのはやめておきましょう。一方でベランダから塗ることができる範囲であれば、塗装にもそれほどの危険はありません。ただしベランダに脚立を立てることは避けましょう。バランスを崩すと地面まで落ちる恐れがあるためです。
軒天の塗装手順
次に軒天の塗装手順は以下のとおりとなります。
1外壁や周辺部分のマスキング
2汚れを落とす
3塗料を撹拌する
4下塗り塗料を塗る
5仕上げ塗料を塗る(3度塗りが基本)
6乾かし完成
軒天の塗装を美しく仕上げるためには周辺部位に塗料がつかないようにするマスキングと、軒天の汚れを削り落とす作業が重要になります。この2つの作業を丁寧に行うと、軒天の塗装の仕上がりが良くなります。
また塗料は成分が沈殿していることがあるためよくかき混ぜてください。その上で塗料は下塗り用のものを1回、仕上げ用のものを2回塗っていきます。これは三度塗りと呼ばれています。三度塗りを利用することで、塗装をムラなく綺麗に仕上げることができるのです。
そのため1回1回の塗装は厚塗りをする必要はありません。塗料を薄く三度塗って、ムラをなくすことを心がけてください。厚塗りはむしろムラを生んでしまうため注意が必要です。また下塗り→中塗り→上塗りの間では、毎回塗料をしっかりと乾かす必要があります。
このように軒天の塗装自体は手順だけをみると素人でもできないことはありません。しかし繰り返しているとおり、高所作業となる点には十分な注意が必要です。誤って2階から落下してしまったのでは、塗装どころの話ではありません。命の危険があるので、軒天塗装が無理だと感じた場合は素直に業者に頼みましょう。
3 軒天塗装の注意点
ここまで軒天塗装に必要な道具と、塗装の手順を解説しました。塗装行為自体は必ずしも難しいものではありません。しかし高所作業であることから落下の危険性がある点が問題なのです。ここでは落下の危険性以外に軒天塗装における注意点を解説します。
軒天塗装の素人は往々にして以下の注意点を見過ごしがちです。
・雨漏りやカビなど塗装しただけでは改善できない劣化
・塗りムラによるコーティング効果の弱体化
・金属部品のケア
軒天塗装には落下の危険性を除外するとしても上記のような難しさがあるのです。これらを見逃してしまうと、結局は近いうちに再塗装が必要になったり、天井裏の劣化のサインを塗装で塗りつぶしてしまったりする恐れがあります。軒天塗装は意外と難しいものなのです。